神社の名の起こりは、菅原道真公が左遷され筑紫へ赴く道すがら太融寺へ参詣、この地を過ぎるときに詠んだ“露と散る 涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出ずれば”の歌からと云われているが、一説には入梅の季節になると社地にある井戸から清水が湧いたからとの説もある。後に当社は、この地天神の森で、お初と徳兵衛が心中した近松門左衛門の『曽根崎心中』の舞台となり、主人公お初の名前から『お初天神』という愛称が付けられ、すっかり有名となった。常日頃から参拝者が絶えず、最近特に新年の初詣のお客様が増加している。
毎年2月3日に追儺式(まめまき)が神社参集殿にて行われ、提灯が赤々と灯る境内は多数の参詣者で賑わう。
参拝者には御神酒、ぜんざい、うどんの振舞があり、地車囃子の奉奏の後、地元有力者による福豆撒与がある(年により有名人も来場)。
一般の方でも年男・年女の方は有料で参加できる。
その後のお火焚き神事(護摩焚き)は一般の方も参加できる。
オフィス街の真ん中にありながら、神社周辺はまるで時代から取り残されたようなレトロ感が漂っている。境内は、店舗同士の間隔が程よく空いており、ゆったりとした空間でお目当てのものを探すことができる。
置いているものも駄玩具から洋服骨董までと幅広い品揃え。街中にあるので、昼間にはサラリーマンやOLも訪れる。ぜひ気軽に骨董市の雰囲気を味わっていただきたい。
出店数は30~40店舗とさほど多くはないが、商品の質と品揃えは抜群。毎月第1金曜日に、境内に於いて開催(雨天の場合は中止)。
キタのど真ん中で獅子・傘踊り・役太鼓が舞う!
宵宮は午後7時頃から、地車囃子が拝殿横の特設舞台で始まる。しばらくすると舞獅子、傘踊りが入り、役太鼓の宵宮打ちが披露される。本宮と装束が少し違うのにも注目。
本宮は午前10時30分から神事が行われ、12時から役太鼓・舞獅子・地車囃子が御祓いを受け宮出する。
まず赤い烏帽子姿の6人の打ち子が乗る役太鼓が出発する。阪神百貨店前、ハービス大阪、大阪駅前、お初天神通りなど繁華街からビジネス街の氏地を8時間かけて巡行する。
少し遅れて舞獅子・お囃子・傘踊りの一団が出発。こちらは地下街も巡行する。子供や女の子が中心で華やかだ。
10時過ぎ、舞獅子と傘踊りが宮入し、お囃子隊の笛、地車囃子の鉦・太鼓が「大阪名物夏祭り おたやんこけても鼻打たん」の囃し唄が一つに溶け合ってお祭りは最高潮に。毎年7月第3日曜に近い2日間行われる。